こんにちは。店長の本田です。今日はちょっとスピ系(?)なお話です。
撮影会のメインビジュアルにもなったこの写真。副店長が撮影してくれました。
写っている洋服は、別のスタッフの曾おばあちゃんのネグリジェです。譲ってもらったはいいけど、着ないし、捨てるにも捨てれない、、、
テスト撮影のためスタッフみんなで被写体を持ち寄った時に これは絵になる(湿板写真栄えする)のでは? と持ってきてくれました。
魂のインストール
この写真を撮影している時、私は別の作業をしていたのですが、ニスがけされて完成したガラスの写真を見たときにハッとしました。
「モノの魂がガラスに移動している!」
と。
曾おばあちゃんからもらった、唯一の品物が湿板写真(ガラス写真)という一点物で撮影することによって、見事に 撮影したモノの魂がガラスにインストールされている感覚に陥りました。ぜひ、実物と写真を並べて、見て欲しいです。魂と書きましたが、魂とは そのモノの持つ価値 と言い換えることができると思います。
モノと向き合うこと
捨てようにも捨てられない物や、放っておいたらなくなってしまうもの、湿板写真ではそういうものを撮影するのがいいのではないか。過ぎ去ってしまう時間もその一部です。
ただ、中にはこんなこともありました。撮影したことによって、やはり捨てられないものだったと気付いたのです。なぜ 今までとっておいたのか、なぜ 処分できないのか、モノと向き合い考え直すきっかけにもなります。
撮影されると魂が抜かれる
昔の人は撮影をされると 魂を抜かれたような気分 になるとよく言ったそうです。湿板写真は撮影時に長時間静止しないといけない上に、このような一点物のガラスが仕上がったら、魂がガラスにのりうつった 気分になったのではないでしょうか。
京都北大路にある、あかつき写房で是非このような体験をしに来てください。