楽しいペアガラス加工

写房日誌

2020/07/26

みなさま、ごきげんよう。
あかつき写房の影の占い師 レイ❄️です。

本日は、ガラス湿板写真のペアガラス加工をご紹介いたします。
ガラス湿板写真は、本田さんや小椋さんが中心となって取り組んでいる事業です。
わたくしは、最後の仕上げを担当させていただくことが多いのですが、
特にこのペアガラス加工が大好きなのです。

今回は、インチ判のガラスを使います。
まずは、ガラス面についた細かなホコリを取る作業です。
はっきり申し上げまして、面白くもなんともない作業ですが、
これを怠りますとガラスの内側にホコリが入ってしまい、
美しくありません。
絶対にホコリを入れない、という強い意志のもと、
フゴフゴ(ブロアー)を握る手にもチカラが入ります。

像が写っている面を内側にして、ガラスを二枚重ねます。
ずれないように、カッパーテープを巻いていきます。
なんて楽しい作業なのでしょう。
ガラスからはみ出るテープの幅が左右きっちり同じになるように巻いていき、
角を美しく折りたたみます。
好きです、この作業。

テープを密着させます

ご覧ください、この、角の美しさ・・・
ずっと角を見つめていたいですが、次の工程のため、クロモジでゴシゴシこすってテープを密着させます。

マツヤニぬりぬりします

テープ巻きの次は、マツヤニを塗ります。
はんだづけのためには必要な工程なのですが、どうしてマツヤニを塗ると
はんだがつくのでしょうね・・・?
マツヤニ、ちょっと好きな香りです。

ヒャッハー!はんだづけー!

マツヤニの次は、いよいよお楽しみのはんだづけでございます!
ペアガラス加工の醍醐味、一番楽しい作業です。
はんだをいかに美しく流し付けていくかは、
はんだをすくう量、コテを動かすスピードなどのバランスを揃えることが大事です。
ジウジウと熱で溶けるはんだの音も、立ち上る煙も、マツヤニの焦げる香りも、何もかもが喜ばしい・・・!最高です!!

完成

いかがですかこの、激シブな仕上がり。
本物の古典技法で作られたものが纏う重厚感。。。

飾ってみました。

完成品をおトイレに飾ってみました。
なかなかオシャレなインテリアではありませんか?
あかつき写房にお越しくださいましたら、いつでも実物をご覧いただけます。

実は、先日もスタジオには湿板写真のお客様がいらしてくださり、
わたくしがペアガラス加工をさせていただきました。
その際は今までで一番美しく仕上げることができて、
大変嬉しゅうございました!

湿板写真にご興味おありの方、あかつき写房ではコロナ対策をしっかりしつつ撮影させていただきますので、どしどしお問い合わせくださいませ。
そして、どしどしわたくしにペアガラス加工をさせてくださいませ・・・!
どうぞよろしくお願いいたします。