額のお話

写房日誌

2019/04/12

店長の本田です。今日はあかつき写房の額についてのお話です。
あかつき写房の額は滋賀県マキノの琵琶湖畔に工房をかまえる Soubou craftさんに作ってもらっています。
色は ウォルナット、チェリー、ブナ の3色展開。天然木を使用し、オイルフィニッシュで仕上げてあります。共同で開発をして、そろそろ一年半くらい経つかな。新品の額と、サンプル用に一年半前におろした額を並べてみると色の違いに驚きます。

写真に向かって左が新しいもの、右がおろして一年半ほどのもの。うちの場合は光の入る明るいところに置いているし、マルシェなどでは持ち出したりもするので、特にハードに使っている方だとは思いますが、それにしても一年半でずいぶんと色が濃くなっているのがわかります。


もともと白っぽいブナは、全体的にワントーン焼けた感じに、ウォルナットは写真ではわかりにくいですがトーンはあまり変わらず少し赤みが出ています。写真1枚目のチェリーはパッと見た感じはウォルナットと見分けがつかないくらいの色になっています。


納品してもらったときにも、Soubou craft 山本氏に説明を受けていたけれど、実際に時が過ぎて目の当たりにしてみると、時間が蓄積されていく額は本当にいいなと実感している今日この頃です。
写真はその時を切り取り残すもの。時間とともに変化する額に入ることによって、見るたびに、撮影した日のことだけでなく、今日までの日々を思い出し、感じることができるものになります。
旅立っていった額たちも、きっとそれぞれの環境で育っていることでしょう。