湿板写真を未来に残す
このプロジェクトの目的は、湿板写真を未来に残すことです。
私たちが湿板写真の技術を田村写真の田村さんから習ったのは昨年の7月の事でした。始めた頃は、「なんて面白いんだ、近々ブームがくるぞ」と思っていました。
しかし、いざ始めてみると、近くでやっている人が まあ誰もいない。硝酸銀のメンテナンス、コロジオンの処方、トラブルシューティング、気軽に近くに相談できる人が誰もいない(田村先生はマメにメッセージをくださいますが)!!そろそろ一年が経とうとしてますが、西日本で湿板をやっている人と会ったことがないのが現状です(やってる人いたらお友達になってください!そして始めたい人は田村写真に)。
そして最近、始めた頃の「ブームがくるかも」という思いはなくなり「私たちが続けなければ無くなってしまうかも」という危機感に変わってきました。なんとかして150年前にできたこの湿板写真を、次の150年後の人たちにも届けたいという思いが出てきました。
もちろん、私たちの力だけでは到底無理なプロジェクト。
関わってくださる方々を巻き込んで作っていきたいと思っています。すでに、湿板写真をやっている方、初めて見た方、技術面、アイデア、ささいなことでもいいので、何かリアクションをいただけますと幸いです。
その第一弾を、私たちなりに考えてみました。今後いくつかのプロジェクトを並行して進めていきたいと思います。
まずは、知ってもらうことから..
たくさんの方とお話をする中で「湿板写真」と聞いてもピンとくる人がとても少ないことがわかりました、、
古い写真? モノクロ写真? 昭和っぽい? などなど
まずはより多くの人に知ってもらわなければ!
という訳でその第一弾として
[ 100人100箱100ガラスプロジェクト ]
を考えています。
私たちは KYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭)2019のワークショップで小さな箱に入ったガラス湿板写真を作り、展示をしました。このワークショップが始まる前に密かに考えていたプロジェクト。箱に入ったガラス湿板写真を、[100人100箱100ガラス]作って展示をする。とういうもの。
今回のKYOTOGRAPHIEワークショップに一名様で撮影された方々10名にお声がけしたところ、全員がこのプロジェクトに参加してくださることになりました。本当に嬉しいです。賛同ありがとうございます。参加条件はお一人で写っていること。仕上がったら最後に直筆で箱の裏にシリアルナンバーを書いてもらっています。
KYOTOGRAPHIEのワークショップでは10個の箱が集まりました。残りの90個をできれば全国各地のいろんなところで集めることができればいいなと思っているのですが、交通費や経費など資金面の問題や、無理の出ないスケジューリングをしていく工夫をしなければなりません。なので、価格設定や、内容も 撮影会形式 にするのか ワークショップ形式にするのか現在検討中です。詳しいことが決まり次第、ホームページ & Facebookイベントページを立ち上げる予定です。
何年かかるかわかりませんが、ゆるりと進めていければと思いますので皆さまどうぞお付き合い、お手伝いくだされば幸いです。