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ガラス湿板写真③ 撮影会レポ

2018.12.14

category : 写房日誌

店長の本田です。遅くなりましたが湿板写真撮影会のご報告です。(ごめんなさい、写真屋のくせに撮影会風景の写真が全然ないです、、)

 

12月2日と8日に 「幕末の技法で150年後に届ける写真 – ガラス写真 -湿板写真撮影会」を開催しました。二日合わせて、合計10組のお客様を撮影させてもらいました。

湿板写真を習ってから約5ヶ月ちょっと。普段の仕事をしながら、カメラやレンズ、薬液や暗室の準備などを進め ようやくシャッターを切るまで3ヶ月以上かりました。しかし、一回成功しても喜んではいられないのが湿板写真です。次の日には像が出ないのです。気温、湿度、薬液のコンディションなど、様々な要素が整わないと汚れたり、くすんだり、像が出なかったり、、、

撮影会が近づくにしたがって、気温は下がる一方。1シーズンをまだ経験していない私たちは 寒くなった時の対処法のデータがありません。ちゃんと像が出るだろうか、、、できる限りのことをやったら、最後は祈る気持ちで当日を迎えました。祈りながらシャッターを切るカメラマンってどうなのよと思います。写真を始めた頃に「お客さんで練習するな」と言われたのを思い出しました。ごめんなさい。今回は この緊張感を、良くも悪くも 一緒に体験してもらうということになりました。

湿板写真である以上、この不安と緊張感は多かれ少なかれ今後もつきまとうでしょう。この方法を選んだのは私たちです。一発勝負だからこそ、一点モノだからこそ伝わる。そんな湿板写真をお客さまと一緒に、私たちも体験した2日間になりました。

 

 


 

 

 

記念すべきファーストシャッターのお客様です。今回の撮影会では、お客さまごとに二枚撮影し、気に入った方をお持ち帰りいただき、もう一枚をサンプルとして寄付していただきました。こちらのお客さまは2枚目をお持ち帰りになられたので、この写真は正真正銘のファーストシャッター。それにしても、オーラがすごい。湿板写真は人の本質に迫ります。理由は出来上がるまでの時間の掛け方が影響していると私は思っています。

ちなみにシャッタースピードは、うーん何秒だったかな、、確か6秒だったような??この日、最長のシャッターは20秒。さすがにブレてしまいました。ISO感度は1〜1.5の間くらい。あと、両日ともに晴れて本当に良かったです。

 

 


 

 

 

 

今回のブログでは一部のお写真しか紹介できませんが、衣装や持ち物など、色々と工夫をしてくださいました。心配していた像も、すべて しっかりと出てくれて、10組さまともに個性溢れる素晴らしい湿板写真が仕上がりました。これらの写真は大切に扱い、おいおい、いろいろな形で活用させてもらう予定です。ブログなどで、ご紹介することもあるかもしれませんので、楽しみにしていてください。

 

 


 

何よりも感謝したいのは、この撮影会の趣旨に賛同してくださり、参加してくださった皆さまです。「像が出なかったらごめんね」という条件で、福井、奈良、島根、姫路などの遠方から、よくぞこの京都は北区北大路まで集まってくださりました。心より御礼申し上げます。湿板写真のプロセスは、撮影した後の仕上げに約1時間以上かかります。その間にたくさんお話をさせてもらい、今後の私たちの活動に活きるヒントをたくさんもらいました。応援のメッセージももらいました。来季はさらに大きなステップを踏み出したいと思います。今後の動きは、FBやブログなどで公開していきますので、ぜひご注目ください!

 

 


 

余談

2日の撮影会中に、私たちに湿板写真を教えてくださった田村写真の田村さんが東京からわざわざ来てくださった。しかも車で。先生が降臨して緊張感が高まる中、副店長はコロジオン塗布&私は撮影。手が震えました(by副店長)。いろいろとアドバイスもくださり、感謝感謝です。下の写真は田村さんが撮影会の時に撮ってくださった撮影風景の写真。こういう写真は普段撮れないのでとても嬉しい。モノクロフィルムでの撮影。

 

 

 

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